干し芋タツマの商品一覧

2015年6月の“お宝ほしいも”

畑を一年間休ませて、天然たい肥の「銀河の星」を入れて育てた安納芋を干し芋にしました。2年がかりで作った干し芋です。

手間隙かけて土作りした安納芋のほしいもです。

サツマイモも品種により、かなり性質が異なります。
性質の中にはもちろん「味」が入りますが、「育ち具合」もそれぞれです。
育ち具合には大きさや形、一株当たりの収穫量が含まれます。

「味」と「育ち具合」以外に、「育てやすさ」もサツマイモにより違いがあります。
この中で最も重視するのは「味」ですが、数あるサツマイモの中でも「育ち具合」と「育てやすさ」に最も困難があるのが“安納芋”と“人参芋”で、この2品種をしっかり育てるのは、私達の最大の課題だと言っても言い過ぎではありません。

この2品種は、干し芋にしてかなり美味しいのですが、タツマの有機農園以外では、干し芋用としてまず作付けされていません。
収穫量が少ないからです。
通常の干し芋用の品種の約半分、収穫量が少ない、いずみ種よりもまだ少ない品種で、これだけで、農家が作らない理由になります。

それに加えて、作りづらいことも特徴です。
とにかく病害虫に弱いのです。
その影響で、堀り上げた芋の中から干し芋加工できる芋は、かなり選ばなければなりません。
収穫が少ないことに加えて、収穫時に選別を要することになります。

病害虫を克服するには、強い農薬での土壌消毒と大量の化学肥料を畑に施すことになりますが、有機農業では当然それは厳禁ですし、一般栽培でもそんなことをすればすぐに畑がダメになってしまいます。

ではどうするか?それは畑を豊かにしていくことと、できるだけ健康な苗を作り植えることをするしかありません。

苗作りはどの農産物を育てるのにも基本中の基本になることです。
健康で逞しい苗作りをすることになるのですが、できるだけ厳しい環境で育てることを心がけます。
安納芋と人参芋は病害虫に弱いので他の品種よりさらに重要視しています。

そうして育てた苗を、長い時間を掛けて土作りした畑に植えます。

今月の『銀河安納芋平ほしいも』は、土作りの一環として、マメ科の緑肥作物を植えて一年間休耕し、天然のたい肥「銀河の星」を畑に入れて土作りし畑で栽培した安納芋のほしいもです。

「銀河の星」は、『天然腐植土・貝の化石・珊瑚の粉末』を主原料とした天然のたい肥です。

肥えた畑とは、農産物に不可欠な、窒素・燐酸・カリウム・カルシウム・マンガン・硫黄以外の、ミネラル等の微量必須元素が満遍なく含まれていることです。

タツマの有機農園では、「銀河の星」や「自家製たい肥」での土作りや、休耕して麦を植える等での土壌改善をしています。

地道に時間を掛けて畑を豊かにすることが、「育ち具合」と「育てやすさ」に困難があるサツマイモを、「味」優先で育てることを可能にします。

『銀河安納芋平ほしいも』を味わってみてください。

2015年6月5日 株式会社タツマ 福井保久